2015年7月の読書メーター
読んだ本の数：5冊
読んだページ数：1736ページ
ナイス数：67ナイス

ワイマル共和国―ヒトラーを出現させたもの (中公新書 (27))の感想
　ナチスの一党独裁から共和国崩壊の過程が書かれていないが、首相就任に至る裏事情をていねいに述べてあった。全体状況やワイマール憲法の欠陥などの叙述がもっとほしいところだが、古い研究としてはやはり非常に優れている。最近の本でヒトラー首相の裏事情を解明した本で評価されていたが、そんな話はもう40年前に林さんが書いているよと言いたくなった。 　つまり、最新研究で批判されるところか、改め先見性が見える内容を持っていたようだ。ワイマール共和国について関心のある方には必読の本であると思います。もっと有名であってほしい。
読了日：7月30日 著者：林健太郎
宗教なんかこわくない! (ちくま文庫)の感想
　ちょこちょこと事実を撒き散らしながら、基本的には橋本さんが適当な自分の宗教論・オーム真理教論を語るだけ。途中でそうと分かったので流し読みにした。正直疲れた。 　いくらなんでも、仏教をデカルトと同じだと言うのは無茶苦茶だ。仏教の根幹は「無我」だからね。　ブッダは、デカルトより二千年以上前に「我思う、ゆえに我あり」を自覚した人、とはね(;´д｀)
読了日：7月22日 著者：橋本治
村上春樹全作品 1979〜1989〈6〉 ノルウェイの森の感想
　村上春樹のリアリズム恋愛小説なんでしょう。非常に気持ちがよくわかります。しかし、ある意味悲しい話なので、いや逆にそうだから売れたんですかね。「いじり」側から言えば、なぜこんなにもてまくる男がいるんだ、と言いたくなるような展開ではあります。でも、ふつうにもてている人ではないですね。彼がこれをギリシャで書いていたのが、ストーリー展開にいろいろ影響しているとは思います。
読了日：7月19日 著者：村上春樹
キャプテンサンダーボルトの感想
　阿部さんを読んでいないので、軽いタッチを伊坂作、細かい描写を阿部作と見なして読んでいました。同じ章の中での分担という形もあるのかな。 　それはともかく、ハリウッドとは違うものの、ご都合主義的な楽しい展開で読ませてくれます。私にとっては、それ以上でも以下でもないものです。こんなにもファンが多いとは驚きました。五色沼水と銀髪怪人の謎が意味不明なままに展開される点がちょっと残念でした。楽しめればいいという読者に支えられていますね。
読了日：7月15日 著者：阿部和重,伊坂幸太郎
村上春樹いじりの感想
　本編より面白いわけはなくて、いじりたい人が読んで喜ぶもんでしょう。私は笑えなかった。正直言えばむかついた、かな。流し読みした。
読了日：7月8日 著者：ドリー

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